「栃木 蔵の街 花火大会(加山雄三さんのご子息である池端信宏さんの曲と大倉先生とのコラボレーション)の模様」(2018年10月9日放送)

 


パーソナリティの由結あゆ美です。

新番組「大倉正之助 鼓ライダーが行く!」は、能楽囃子大倉流大鼓重要無形文化財総合認定保持者・大倉正之助先生をアンカーマンに迎え、日本の伝統芸能をはじめとする文化に関わる人・モノ・コトをご紹介する番組です。

精力的にご活動を続ける正之助先生!

10月9日の放送では、9月に正之助先生と池端信宏さんがコラボレーションなさった栃木『蔵の街』花火大会の模様をお届けします。

日本の伝統である“花火”!

リオオリンピック閉会式の花火演出なども行った、国際的評価の高い花火師でありミュージシャンである池端信宏さん(加山雄三さんのご子息)の曲と、正之助先生の大鼓との絶妙なコラボレーション♫
実は、この2つの音色がマッチするのには理由があったのです!

放送では、その秘密にも迫ります♪

▼第二回放送のバックナンバー動画はこちら


由結:このコーナーでは能楽囃子大倉流大鼓重要無形文化財総合認定保持者・大倉正之助先生をアンカーマンに迎え、日本の伝統芸能をはじめとする文化に関わる人・モノ・コトをご紹介してまいります。こんばんは、パーソナリティの由結あゆ美です。そして。

 

大倉:大倉正之助です。

 

由結:よろしくお願い致します。さぁ先生には本日も盛り沢山でお話をお聞きしたいと思っております。

 

大倉:そうですね。ちょっと時間配分を考えていきましょう(笑)。

 

由結:はい(笑)。先日、先生は花火大会にご出演なさったとか。

 

大倉:そうなんです。実は栃木県の栃木市の”蔵の街花火”がありまして、その第一回目の立ち上げの時から、そこの実行委員のほうからご相談を受けまして、そのご縁で、花火大会の第二回目のときに、有名な花火師の池端信宏さんにお会いしました。加山雄三さんのご長男なんですけど、とってもいい人で、私も知り合って7.8年になるんでしょうかね。それで彼は花火のデザインをする方なので、じゃあ新しいできたばかりの蔵の街の花火大会の火付け役に、と。彼若いし「やってくれないかな?」って頼んだら快く来てくれて、それで何回か彼が演出して。「いつか一緒にコラボしようね」っていうことを話してたんですよ。今回五回目でようやくその機会が来まして。

 

由結:素敵なご縁ですね!

 

大倉:タイミングがあったので、つい先日ご一緒して彼が作った曲、作曲。この蔵の街の為にオリジナルで作った曲ですよね。それと私の鼓で、彼の花火をライヴでどんどんあげちゃって(笑)。しかもこだわったのが、彼がそれは全然打ち合わせしてないんですけどね、彼自身はその”侘”を表現したい、と。音もやはり日本的な和の世界を彼なりに表現したい、と。それに花火も、最近ほらキラキラもの凄く絢爛豪華なものが多いんだけど、やっぱり江戸時代の”侘(わび)・錆(さび)”というか”侘”のこの光を再現した花火を彼が考案しまして、それで私の鼓とコラボしたわけですよ。だから行って当日ね、彼からそういうこと聞いて、「あぁ、凄いな」って。私は鼓を打つ身ですから感じるところがありました。現代では皆指皮をはめてかカチーンっていうね。どっちかっていうと衝撃音として強い。それは現代人に好まれるわけですよね。現代人はどうしてもメリハリがはっきりしたものが好きだから。私の場合ちょっと古風な、このやってることが見かけは現代的なんだけど、この大川大鼓の音に関してはちょっと古風なんですよね。素手でこの渋い調子を出すもんだから、「そのコンセプトと花火のコンセプトがぴったり偶然一致したよね」って言ってね、二人で。凄く盛り上がって当日迎えて一緒にやったんですよ。その時の音だけ聞いてもらえますか?

 

由結:そうですね。ではここで聞いてみましょう。

 

(演奏)

 

大倉:オープニングだったんですけどね。

 

由結:素晴らしいですね。この”パンッパンッ”というのは花火の音ですよね。

 

大倉:そうそう。花火だね。彼がその間に打ち上げ、手元のコントローラーでポチポチやってるわけですよ。

 

由結:あー、なるほど。じゃあタイミングを合わせているわけですね。

 

大倉:そうそうそう。こっちの音とそして僕の鼓との間合いを計って…!

 

由結:息もぴったり!これはリハーサルはもちろん無し…ですよね?

 

大倉:いやぁ。リハーサルできないですよね(笑)。花火はもう大変でしょう? 一発ウン十万って感じだから。当日は5000発近く上がったらしいですけど。

 

由結:”喜多川歌麿”の花火もあったんですよね?

 

大倉:えぇ。そういうものをテーマにしたり。やはり蔵の街ならではの”和”のテイストを活かした表現に作っていったっていう感じですね。彼がここ4年、足掛け5年近くずっと作り上げてきて、地元の実行委員の方々と一緒になって、栃木の一つのこれから風物詩に育っています。

 

由結:池端さんはリオオリンピックの閉会式の花火なども演出なさってますよね。国際的にも非常に評価が高いとか。

 

大倉:そう!そうです。もう大活躍でね。横浜スタジアムなんかも、いつも野球の時にやったり。色々大活躍ですよね。長岡もやってますよね。

 

由結:そして、ミュージシャンでもいらっしゃる。

 

大倉:そうそう。それから、絵も描くんですよ、彼は。凄い才能でね。私が子供の頃は加山雄三の、お父さんの”若大将”ね。結構ああいうのを観てましたけどもね。だから何か凄くお父様ような、優しい、本当にフレンドリーな、何かそういう包容力のある…その何か不思議な魅力のある人物ですよ、彼は。

 

由結:素敵ですね。また今後もコラボなさる可能性もあるということですね?

 

大倉:そうですね。何か、大いに「これは面白いからやろうよ」っていうことになって、盛り上がってます。

 

由結:会場の皆さんの様子はいかがでしたか?

 

大倉:そうですね。地元の若い子達が浴衣着て来てくれたりして、本当に縁日のようになってますから。実は当日雨が降ったりしたんですが、結構花火の直前には雨あがって、それがまた素晴らしかったですよね。

 

由結:これからの道が開けていく象徴という感じがしますね!はい、先生またお話が尽きないんですけれども(笑)

 

大倉:そうですね(笑)

 

由結:また来週も、大倉先生から、日本を元気にする貴重な情報をお聞きししたいと思います。さぁ、”大倉正之助・鼓ライダーが行く”別れのお時間です。また来週お会いしましょう。お相手は…

 

大倉:大倉正之助!

 

由結:由結あゆ美でした。また来週!

 

大倉:また来週。


Rainbow Town FM 88.5MHz
■人気の2時間情報番組「大江戸ワイドスーパーイブニング」内 のコーナー番組
■放送日時:毎週火曜日 19時30分~19時40分
■出演者:アンカーマン 能楽師 大倉正之助先生
パーソナリティ 国際マナー講師 由結あゆ美
■番組運営:株式会社ユウキアユミサロン


【ラジオ視聴方法について】

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