10月30日㈫の放送では、歴史や考古学に精通していらっしゃる大学教授 ナムチャンヒ先生と大倉正之助先生との対談の様子をお届けします。

レインボータウンFM 88.5MHz
新番組【大倉正之助 鼓ライダーが行く!】
毎週火曜日 19時30分~19時40分 放送

パーソナリティの由結あゆ美です。

新番組「大倉正之助 鼓ライダーが行く!」は、能楽囃子大倉流大鼓重要無形文化財総合認定保持者・大倉正之助先生をアンカーマンに迎え、日本の伝統芸能をはじめとする文化に関わる人・モノ・コトをご紹介する番組です。

皆さまは、“紅山(こうざん)文化”…東アジアに共通するコンセプトをご存じですか?

「中国の満州~朝鮮半島~日本…古墳の埋葬法は共通している!?」

「能楽のコンセプトでもある“天・地・人”の概念とは!?」

「“和”の精神は日本だけではなかった!?」

韓国で、歴史や考古学に精通していらっしゃる大学教授 ナムチャンヒ先生と対談なさった正之助先生にお話を伺います。

▼第5回放送のバックナンバー動画はこちら


由結:このコーナーでは能楽囃子大倉流大鼓重要無形文化財総合認定保持者・大倉正之助先生をアンカーマンに迎え、日本の伝統芸能をはじめとする文化に関わる人・モノ・コトをご紹介してまいります。こんばんは、パーソナリティの由結あゆ美です。そして…

 

大倉:大倉正之助です。よろしくお願いします。

 

由結:さて、先生は先日韓国に行かれたそうですね?

 

大倉:えぇ。韓国はもう毎年実は決まって行っておりましてね。そんな中で向こうのもちろんアーティストとも交流しますし、今回は大学の教授 ナムチャンヒ先生と交流してきました。彼は歴史や考古学的な部分も非常に研究なさっています。”紅山文化”。古墳時代らしいです。古墳時代といっても弥生・縄文時代にもかかってくるそうです。それで地域としては中国の満州いわゆる、から今度は朝鮮半島、そして日本を網羅して、大体古墳の埋葬法が全部共通してるって言うんですよね。

そこの先生曰くこのコンセプトが”天・地・人”と言う概念がある。その”天・地・人”が、一つになって宇宙を表している世界観。そしてそれのこのハニワって言うか、この焼いたハニワみたいなね。それから、土器ですね。それは丸・三角・四角みたいな、一つ紋様が基調にあって、これは”天・地・人”を表しているって言うわけですけどね。それでその先生がそれを研究して日本中も100箇所以上そういう古墳とか遺跡を調査したらしいんですよ。お互いが共有したこの文化・基盤が東アジアにあって、考えたら当時は国境もないわけだから、我々繋がって本当に連合国国家って言うかね、お互いが自由に行き来をし、文化を共に育む…そうやって育ってきた下地が我々のこの東アジアにはあるんじゃないかと。

 

由結:それは興味深いですね。

 

大倉:そういう観点に基づけば、我々も今この浅い歴史の中でもこういう障害って言うのはそういうものは越えて、もっと未来をね。じゃあ我々がこういう共通の素晴らしい、例えば漢字一つ、そして我々の価値観、自然と一体、”天・地・人”。これは、実は、能のコンセプトになってる”天・地・人”なんですよ。”翁”って言う曲があるんですけどね。この”翁”は能の中の最古のもの、そして神事的な祝祷のものであって、これは”天・地・人”が一体になって調和する姿みたいなものが表されています。“陰陽中庸“という世界観や、そんなものが元になってるんですが、まさしくそれがこの紅山文化の概念だったんです。だからひょっとしたら、4000~5000年前からの流れが脈々と、能楽に受け継がれているのかもしれない。そして現存してる能の曲も、中国の”咸陽宮白楽”にも残されている。例えば、“清浄“”鍾馗”“項羽“”嘗君”…中国の物語は山のように日本の能の中にあるわけですよ。

 

由結:貴重なお話!

 

大倉:秦の始皇帝なんかもう出てくるわけですね。玄宗皇帝に、楊貴妃。そうやってこの中国の偉人達が能には登場してくる。我々は同じこの文化や価値観を共に育んできたものじゃないか、と。であれば未来に対して「どのようにして行こう」って言うことをもっと考えるべきじゃないか、と。日本・中国・韓国の人達がやはり我々の土地に根付いた文化をもとに世界の為にもっと貢献できるんじゃないか、と思います。世界が色んな意味で対立したり、争っている時にこのアジアの”融和の和の精神”ね。

 

由結:”和”がアジアをつなぐ…ということでしょうか。

 

大倉:そう、”和”って言うのは日本だけじゃないんです。実は、紫禁城に行ったら太和殿って言うのがあるんですよ。”大きい和”太い、点が入っているんですけどね。やはりそれも”大和(やまと)”って言うのも大和(だいわ)でしょう?だからそういうところで一本通じる、共に分かち合うようなものがアジアにはあって、自然と人が調和した姿。これは能で言えば音に対する概念もそうなんですよ。鼓の音のこととか、笛の音のことを”調べ”って言うでしょう?”調べ”ってごんべんに周りって書く。調和なんですよね。だから人間が人工的に作り出してる音だけじゃなくて、もちろん人間が色々技術を駆使して音を生み出すんだけど、やっぱり自然のその時の環境、そして気候・天候、その雨・晴れ・湿度。そういうものが全部加味されてそして人間の体もこうしてできる・立ち上がる音。だから”調べ”って言うんです。”たえなる調べ”は尊いんですよね。人間が良し悪しを決めるものじゃない、と。これ良い音・悪い音とかって言うよりは、やっぱりその調べから受けるメッセージをこの聞き手が汲み取れたり、そういうものを感受する、その感性を養うものなんだと言うことはあると思いますね。だからそんな精神が脈々と古代からこの能には受け継がれてきていると言うことを、韓国の教授ともお話しておりました。だから、そういったことがもっともっと明らかになって、そして我々が力合わせれば、アジアが平和を担い手となって世界も自ずとそういうものに導かれていくんじゃないか、と。「役目は大きいぞ」というようなことを話していました。

 

由結:“和”の精神は、ますます欠かせないものになりますね。

 

大倉:オリンピックに向かって、これから世界の人達がお見えになりますから、そんな精神を伝えられることができればと思います。

 

由結:そうですね。この放送でも、その精神を先生からお言葉を頂いて、たくさんの方に伝えていきたいと思います。

 

大倉:ありがとうございます。

 

由結:ありがとうございます。さぁ”大倉正之助・鼓ライダーが行く”別れのお時間です。また来週お会いしましょう。お相手は…

 

大倉:大倉正之助!

 

由結:由結あゆ美でした。

 

大倉・由結:また来週!


Rainbow Town FM 88.5MHz「大倉正之助 鼓ライダーが行く!」
■人気の2時間情報番組「大江戸ワイドスーパーイブニング」内 のコーナー番組
■放送日時:毎週火曜日 19時30分~19時40分
■出演者:アンカーマン 能楽師 大倉正之助先生
パーソナリティ 国際マナー講師 由結あゆ美
■番組運営:株式会社ユウキアユミサロン


【ラジオ視聴方法について】

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