10月23日㈫の放送では、大倉正之助先生が登壇なさった練馬区立開進第二中学校での和楽器体験の模様をお届けします。

レインボータウンFM 88.5MHz
新番組【大倉正之助 鼓ライダーが行く!】
毎週火曜日 19時30分~19時40分 放送

パーソナリティの由結あゆ美です。

新番組「大倉正之助 鼓ライダーが行く!」は、能楽囃子大倉流大鼓重要無形文化財総合認定保持者・大倉正之助先生をアンカーマンに迎え、日本の伝統芸能をはじめとする文化に関わる人・モノ・コトをご紹介する番組です。

学校訪問を続けて40年の正之助先生。

本日の放送では、 練馬区立開進第二中学校でのお話をお聞きします。

イキイキとした表情で和楽器体験を楽しむ子供たち!

これからの未来を担う子供たちとリスナーの皆さまに向けて、 正之助先生から自然体で生きる、人生のヒントを教えていただきます。

第4回放送のバックナンバー動画はこちら


由結:このコーナーでは能楽囃子大倉流大鼓重要無形文化財総合認定保持者・大倉正之助先生をアンカーマンに迎え、日本の伝統芸能をはじめとする文化に関わる人・モノ・コトをご紹介してまいります。こんばんは、パーソナリティの由結あゆ美です。そして…

 

大倉:大倉正之助です。

 

由結:今週は先生のご活動の様子をお聞かせ頂きたいと思います。先日、中学校を訪問なさったとか?

 

大倉:はい、学校訪問は実は続けて40年になるんですよ。その中で、練馬区立の開進第二中学校は毎年恒例で、音楽の授業の一環の中で、NHK出版で著書「ワキ方の安田登さん」などご本をたくさん出されている安田登さんと、私とが受け持っています。彼が能や狂言のオオクツさんという方と一緒になって、立方のお話をしました。そして私のほうがお囃子のほうを担当するっていう形で、ずっと授業を続けてたんです。先日の感想・メッセージを、開進第二中学校の音楽の先生から頂いています。

 

由結:それでは、聞いてみましょう。

「練馬区立開進第ニ中学校の音楽科の清水と言います。大倉正之助さんとはもう二十年近いお付き合いかなと思います。私が大倉先生をお呼びしている一番の理由は、子ども達に本当の邦楽を学んでもらいたいからなんです。そして、伝統を守るということがどれだけ大変か、ずっとこれから先も続けていこうと思っている人達の生き様を是非子ども達に知ってもらいたい。これが私のお呼びしている理由です。「何でも自分さえよければいい」って言うこの時代に、ずっと先まで伝えていこうという気持ちでずっと守っていらっしゃる…その生き方は、今の日本人には一番大事なのではないかと思っています。これからも是非色んな学校でそういうふうな授業が行われるといいなといつも思っています。」


由結:清水先生からの貴重なメッセージをお聴き頂きました。

 

大倉:私、実は、子ども達にも話したんだけど、日本伝統芸能の家に生まれながら、自分も迷ったんだと。君達ぐらい、中学生ぐらいの時に。やっぱり伝統っていうのがどんどん特に戦後。戦後って言ったら今は死語かな。ほとんどだから七十年以上経って、日本の文化がどんどん衰退していく。そういう中で、私は社会と家について考えさせられた。家では伝統。だけど外に出るとそうじゃない。その狭間で翻弄されて自分は迷ったんだよ、と。我々が迷ってるぐらいだから、君達がそんな日本の伝統文化をどう思っているのか、それこそそれに触れることすら中々ない。だけどそんな中でこういう授業でこういう縁があって、それの縁を作ってくれたのがやはり人じゃないか、と。人の繋がり、人の思いがあって求める…そういうものを求めるから、必要なものを引き寄せるわけでしょう?だから求めない限り絶対そういうものとは出会わないから、そうやって求めたって言うことが結果としてこういう出会いを作った。そこで出会ったことは今度は何か因子となって、君達が今度これから人生の旅の中で、それを糧に育て、花を開かせる…そういうことでまた文化を君達が担うわけで。もう我々は残っている時間が君達よりも少ないわけだから。だけど君達はこれから、本当にこれがいいと思えば、これをリメイク・リプロダクトしていくとか、そういうものを再生させるっていうことを考えてほしい。その為の今日は出会いになってくれたら嬉しいな、というようなことを子ども達に話しました。今の先生達だってそういう日本の文化や伝統精神っていうものを受け継いでいる方のほうが少ないわけだから。祖父の時代は挨拶するにしてもお互いに結界を持って扇の挨拶をしてたりしたけども、どんどんそれも省略して今やペコって挨拶、会釈ぐらいしかできないみたいな状況が生まれつつある、と。それは伝統の世界もそうやって崩れている。君達に言えたもんじゃない、と。私自身も同じなんだ、と。だからそれを今このまま失くしてしまってもいいのか、そうじゃないと思うんであれば、その思ったことが始まりだろうということで語りかけると、一生懸命彼達も自分の身のことだと思ってくれるんでしょう。その辺りを玉川大学の生徒さんが僕の参観に来てましてね、そのコメントも頂きました。

 

由結:はい、それでは聞いてみましょう。

「玉川大学の中村です。本日授業を見学させて頂いて、一番印象に残っているのがやっぱり生き生きと和楽器に触れる生徒達の姿で。普段和楽器に触れたり、聞いたりすることってないと思うんですけど、そこでどうやったら綺麗な音が出るかなーとか、どんな音がするのかなっていうこと。すごく一生懸命前向きに取り組んでいる姿が印象的でした。特に普段休み時間には結構騒いじゃう男の子も、一生懸命ずっと楽器と向き合ってやっている姿がとても印象的で、やっぱりそういう和楽器には魅力があるのかなっていうふうに思いました。」

 

由結:子供たちの様子が浮かんできますね。

 

大倉:はい、こういうことで何か本当に”自然体で触れさせる”体験。だから教える側も実は完全じゃないんですよね。
どんどん色んなものが退化してるっていうか、そういうものが喪失してるものが気付かないところで起こっている、と。だからそれを教えることで気付かせてくれるっていうこと。私も教えながら学びになります。実は日本だけじゃなくて、世界中の学校訪問をね、公演に行くと、観光するよりも学校に「よかったら行きますよ!」みたいなおまけ 付けちゃうんですね。そうすると大概そっちに行って、観光全然しないで。例えばイタリア・風光明媚で有名なピサの斜塔にも行きましたが、漁師町の小学校に伺って、そしたら彼等はとても生き生きしてるんですよね。鼓にも興味津々といった感じで、凄く積極的なんですよ。終わったあと一緒に給食を食べました。ケータリングの、素晴らしいイタリア料理フルコースをご馳走になりました。こういうのを毎日食べてるのか…と思いました。考えたら周りにはコンビニも何もないわけですよ。そういう暮らしが当たり前。だからこのような文化について、日本ももう一度根底から考え直して、文化教育に取り組んでいかないと取り返しつかないことになると思っています。

 

由結:その通りですね。先生、素晴らしいお話を有難うございました。続きはまた次回お聞かせ頂きたいと思います。

 

大倉:はい、宜しくお願いします。

 

由結:さぁ”大倉正之助・鼓ライダーが行く!”別れのお時間です。お相手は…

 

大倉:大倉正之助!

 

由結:由結あゆ美でした。

 

大倉・由結:また来週!


Rainbow Town FM 88.5MHz「大倉正之助 鼓ライダーが行く!」
■人気の2時間情報番組「大江戸ワイドスーパーイブニング」内 のコーナー番組
■放送日時:毎週火曜日 19時30分~19時40分
■出演者:アンカーマン 能楽師 大倉正之助先生
パーソナリティ 国際マナー講師 由結あゆ美
■番組運営:株式会社ユウキアユミサロン


【ラジオ視聴方法について】

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